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福岡ソフトバンクホークス 新球団誕生記者会見

新球団誕生記者会見 詳細ドキュメント The First Reception2005

◇2004年12月24日/於・福岡市内ホテル


司会 それでは、ソフトバンク株式会社記者発表を始めさせていただきます。
 まずはじめに、ソフトバンク株式会社代表取締役社長、孫正義よりご挨拶させていただきます。

(孫社長が登場。会場内は拍手)

孫正義社長挨拶

 ソフトバンクの孫でございます。本日はお忙しい中、大勢お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。 今日は、2つの発表がございます。1つは、私どもソフトバンクの新しいロゴマーク、新しいコーポレントアイデンティティーということで、 そのマークを発表させていただきます。もう1つは、私どものこの新しい球団の名前、そしてその応援歌、マスコットのキャラクター。 こういうようなものについて、それぞれコメントを発表させていただきたいと思います。

 先ほど、1時間くらい前に東京のほうから電話がありまして、オーナー会議で無事に私どもソフトバンクが、 この福岡のホークスを継承できる、新しい球団のオーナーになれるということを、了承がでました。 全会一致での承認であったというふうに聞いております。 つい先ほどまでは、受験生の気持ちでありました。ややドキドキしておったわけですけども、 おかげさまで無事に受け入れられることになりました。

 10月の18日でしたか。私どもが突然名乗りを上げたということで、多くの方には驚きと戸惑い、 寝耳に水だというような話もございました。いろいろな意味で大変ご迷惑をおかけしたのではないかというふうに思っております。 ただ、先日も申し上げさしていただきましたけれども、あのタイミングよりも1週間早くても、 一生懸命に経営を頑張っておられるダイエーさんにご迷惑をかけるのではないかという気持ちでございました。 また、あのタイミングよりも一週間遅くても、来年のシーズンに間に合わないのではないか、こういう思いもありました。 そういうことで、タイミング的にはどうしても、あのタイミングを選ばざるを得ないというふうに思ったしだいであります。 今振り返ってみましても、やはりあのタイミングしかなかったのではないかというふうに思っております。

 実はこのプロ野球の球団の所有というのは、10年ほど前から私、おぼろげながらに思っておりました。 2年くらい前から、非常に具体的にそれを思い始めました。 その具体的な第一歩が、神戸で、私どもがオリックスさんのスタジアムを、「Yahoo!BBスタジアム」ということで、 命名権を買わしていただきました。その時から、単に名前をつけるというだけでなくて、球団そのもののオーナーになりたいというような、 非常に具体的に思っておりまして、様々なところに相談したり、あるいは声をかけたりということを行ってきた次第でございます。 ただ、その途中からはやはりこの福岡のホークス、私自身の故郷でもありますこの福岡のホークスということで、 思いを一本に絞ってまいったわけでございます。

 いろいろと超えなければならないハードルというのはいっぱいありましたけれども、 結果的には大変スムーズに、ダイエーさんにも、気持ちよく私どもに継承いただき、 またダイエーさんが今、一生懸命経営の再建で頑張っておられます、再生機構の皆様にも、 ご理解をいただき、そして何よりも福岡のホークスのファンのみなさん、 福岡の、九州の財界の皆様、そして、ファンを代表するグループの代表者の皆様方、 そして、一般の市民の皆様方に歓迎いただきまして、 最初いろんな戸惑いもあったと思いますが、今日現在においては、 歓迎されてるんではないかなという気持ちがいたしております。 本当の意味で、これから歓迎されるには、やはり私どもがそういう思いを言葉でつづるだけではなくて、 実際の実行で本当にこの球団がますます大きく羽ばたいて、清く、正しく、強くそしてみんなに愛される、 ますます大きな球団になっていく。そのための最大限の“支援”を私どもがするということではないかと思っております。 あえて、“支援”という言葉を使わせていただいたのは、 これは私どもが所有する球団というよりは、多くのファンの皆様、そして選手、監督、みなさんが一緒になって所有してる球団だ。 そういう思いがあるからでございます。 私どもにできることは、みんなのホークスを一生懸命に支援する、 そしてより大きなものにしていくということでございます。

 野球というものは、1つのスポーツの代表でございますけれども、 この野球が、まさに国民的スポーツということで、本当に多くの人々に愛されているいうことを、 この度のことで、より強く感じさせていただくことができました。 このみんなから愛されるスポーツ、みんなから愛されている球団を、 より立派なものにしていくのは、私どもの責務であり、かつ喜びである。こういうふうに感じております。 ぜひこれから立派に育てていきたいというふうに思っております。

 それでは、最初に1つめの発表といたしまして、私どものソフトバンクの新しいコーポレント・アイデンティィ、 私どものソフトバンクのロゴマーク、キャラクターこういうようなものを発表さしていただきたいと思います。 まず、ビデオを見ていただきたいと思います。

(照明が落ち、大型スクリーンにビデオが投影される)

ビデオ

(勇ましいBGMと共に坂本龍馬の有名な台詞が浮かび上がる)

――日本を今いちど洗濯いたし申し候――坂本龍馬

(坂本龍馬の写真が映し出される)

――(ナレーション)坂本龍馬。今ここにある日本への大いなる道筋を開いた男。 全く新しい価値観で見据えた次の時代へのビジョン。 目の前にある事実を大局で捉え、今までなかった道へと誰よりも先に一歩踏み出すことから始まっている。 その龍馬のビジョンの元に結集した一団、海援隊。 彼らにあったのは、当時の最も進んだ科学的な技術。 学問、そして大きな志。海援隊は武力ではなく多岐にわたる知識と情報を武器に、 世を動かそうとするものたちだった。 時代の先を見据える目と、確固たる志。 そして、情報という武器によって勝ち取った新たな夜明け。 今までにない発想、新しい価値観で、この21世紀に新しい風を巻き起こすために。 2004年12月24日、ソフトバンクは今ここに、新たな海援隊旗をあげる。 時代を超えて、海援隊旗に込められた熱き思いを受け継ぐために。

(ソフトバンクの新しいCIロゴがスクリーンに映し出される)

(照明が明るくなると、海援隊旗とソフトバンクの旗がステージに並べられている)

孫正義社長挨拶

 今、こちら(向かって左)に、旗があります。 これは海援隊の、私が日本人で最も尊敬する、愛する人物、坂本龍馬が作った海援隊の旗であります。

(孫社長が海援隊旗を広げて見せる)

 この、白地に赤の旗。これが坂本龍馬が作った旗であります。 そしてこの坂本龍馬が、作った海援隊の旗から、その志と、思いをいただきまして、 そのデザインをいただきまして、私どものコーポレートカラーであります黄色。その色に染め替えました。

(孫社長がソフトバンクの旗を広げて見せる)

 これが、私どもの新しい、企業のロゴマークでございます。 黄色の2本線。これをじっと見てると、まるで旗のように見えるのではないかと思います。

 16歳の時に、私はアメリカに渡りました。そのアメリカに渡ろうと決意する一番のきっかけになったのは、 司馬遼太郎さんが書いた、「竜馬がゆく」という本でございました。 この本を読んで、ちっぽけな男になりたくない、でっかい心で、大きな志で自分の人生を歩んでいきたいということで、アメリカに渡りました。 そして、その後にソフトバンクを始め、今日に至りました。

 このCI、ソフトバンクの新しいロゴマーク。これをこれからの私どものソフトバンクのカラー、そしてロゴマークにしていきたいというふうに思います。 この黄色に白の旗印。それを使いまして、今回の私どもの新しい球団のデザインにしていきたいというふうに思っております。 それではその、ビデオを見ていただきたいと思います。

(スクリーンに「福岡ソフトバンクホークス」と映し出され、ロゴが発表される)

 今、見ていただきましたように、私どもの新しい球団の名前、「福岡ソフトバンクホークス」、「福岡ソフトバンクホークス」でございます。 色々と思い悩みました。新しい名前をつけるんだ。いっそのことソフトバンクの社名も変えてしまおうかということで、500以上名前の候補を出しました。 専門家に高いお金を払って(苦笑)、色々なネーミングの候補も出していただきました。 社内でも喧々諤々(けんけんがくがく)と、やりました。 “ソフトバンク”という6文字は、長すぎるんではないか。ソフトバンク以外に私どものグループとしては、ヤフーがあります。 そして、日本テレコムがあります。他にもたくさんございます。 そういう中で、グループ全体を現す名前として、いっそのこと、全く新しい名前に会社名ごと変えてしまおう、 そしてこの球団の発表と同時に球団名と会社名、併せて日本全国の人々に知っていただきたい、こういうきっかけにしたいという思いで、 真剣に考えました。

 球団名においてはですね、ホークスという球団名も変えてしまおうという思いも一時ございました。  そういう意味でも多くの人から、名前についてのアイディアもいただきました。社内で検討しました。  しかし、グルグルグルグル意見交換をして、検討した結果、最後に落ち着いたのは、一番オーソドックスなところに戻ってきたわけです。  360度回転して、一番収まりどころに収まったのが、この名前。  大変多くの皆様にやきもきされたわけですので、全く違う、とんでもない名前になるんではないかという下馬評もあったように聞いております。  中には傑作な候補もありまして、同じ鷹でも、コンドルス(笑)。  なんでコンドルスだ?と、よく考えてみると、同じ鷹でも、ちょっとヘアースタイルが、特殊な鷹だなと。  そうかと。やっぱり、オーナーがそういうことだと(孫社長は髪の毛が薄め)、そういうふうになるのか(コンドルはハゲ鷹という意味)というような傑作の名前も候補にあがったわけでありますけども、  しかし、やはり一番オーソドックスな形で、本当にホークスのファン、多くの皆様からホークスの名前を残してほしい。  福岡の名前を残してほしい。これは単に球団を福岡に残してほしいというだけに止まらず、  やはり名は体を現すということで、既にこの名前そのものに、大変強い思いが込められており、  その愛し続けた自分たちの球団の名前を勝手に変えてほしくない、そういう思いがヒシヒシと、  私に伝わってきたわけでございます。

 次に応援歌でございますけども、この応援歌におきましても、  7回にですね、みんなで球場でこの応援歌を一緒になって合唱するんだ、  風船を空にみんなで上げて、この歌を全員で合唱するんだ、  この歌は既に我々の体の一部である、心の一部である。  こういうふうに多くの方々から、教えていただきました。

 私聞いたことなかったのですが、先日、福岡の財界の代表の皆様方が、お偉い方々が、自ら全員立ち上がって、 カラオケでこのホークスの応援歌を私に聞かしていただきました。2回、聞かしていただきました。 2回聞いて、これだけ熱い思いで、普通はですね、昼間であれば、真面目な顔して、会議をして、 仕事をしておられる偉い方々がですね、本当に少年に戻ったような満面の笑みでですね、 一緒になって大合唱してる、こんなに愛されているんだということを知ってしまったあと、 これを変えるというのは、本当に申し訳ない。やはり素直にそのまんま真正面から受け止めようということで、 私どもはこれを引き継いでいきたいということで、決定さしていただいたわけでございます。 従いまして、社名も歌も、そしてこの球団の所在地も全てオーソドックスな形で、 真正面から、きをてらわずに受け止めていきたい。こういうふうに思い立ったわけであります。

 私どもは、このソフトバンクが、新しくつけた黄色の2本線。 これをバックに据えた、この新しい部分ではございますけれども、 しかし基本は完全にオーソドックスな形で、世の中をもっと、 元気に、かっこよく、清々しく、みんなに愛される、 まさに坂本龍馬が作った、海援隊。 坂本龍馬が切り拓いた、新しい時代を呼ぶ力、そういう志を引き継いで、 日本中を明るくしたい、世界を平和にしたい、スポーツを通じて。 そういうことで、精一杯にがんばっていきたいと思います。 先ほどのビデオにもございました。 龍馬は武力ではなく、知識と志、知識と情報。これを使うことによって、 新しい時代を呼び込んだ、新しい風を吹かせたということでございます。 私どもにできることは、微力かもしれませんけども、しかし、精一杯やってやるんだ、この気構えを、 野球にも、そして私どもソフトバンクの本業であります、デジタル情報革命にも。 現在、新しい携帯電話の新規参入に向けて、ある意味では国家と戦いながら、 新規参入を果たしたい。 私にとりましては、今年は、2つの新規参入。野球への新規参入と携帯電話への新規参入。 この2つの思いでいっぱいでございます。 ブロードバンド情報革命、そして野球革命。これを併せて一気に前へ進めていきたい、こういうふうに思っております。 精一杯頑張ります。ぜひ、よろしくお願いします。ありがとうございました。

(拍手)

司会 孫正義よりご説明申し上げました。
 それではここで、球団を代表いたしまして、福岡ソフトバンクホークス、王貞治監督にご登壇いただきます。

(王監督が登場し、孫社長と握手を交わす)

司会 それでは、福岡ソフトバンクホークス王貞治監督より一言ご挨拶をいただきます。

王貞治監督挨拶

 今日を本当に首を長くして待っておりました。 孫社長が、福岡ダイエーホークスの経営に乗り出すと話が出てから、今日まで実行委員会とかヒアリングとか色々ありまして、 必ず承認されるだろうとは思いながら、やはりこの瞬間が来るのを本当に楽しみにしておりまして、 今や嬉しいというよりもホッとしてるというのが本音ではないかと、そのように思います

 また、ホークスという名前と、キャラクターをそのまま残していただきましたことを、大変嬉しく思います。 と申しますのは、ダイエーホークスが(福岡に)来ましてから16年間、最初はプロ野球のお荷物と言われながら、 ファンの皆様に、(自分たちが)誘致したということで一生懸命に支えていただきました。 やっと、プロ野球らしいチームになり、また日本一を争えるチームになって、ファンの人の期待にやっとお答えできるというチームになってまいりました。 ですから、ホークスと、地元の皆さんとの縁というのは、本当に切っても切れないものであると、 やはり、ホークスに対する思いというのが、他の11球団のファンの皆さんの、それぞれの球団に対する思いよりも本当に強いものだと実感して、 この10年間、監督として指揮をとってまいりました。

 この度、孫社長が引き受けてくださいまして、何回かお会いさせていただきましたが、本当に強い気持ちといいますか、 大きな情熱といいますか、そういったものを本当にヒシヒシと感じておりまして、 聞きますと、少年時代は、(漫画「巨人の星」の)「大リーグ養成ギブス」のようなものを作られたりなんかして、 野球の技術、体力が向上するようにということで取り込まれたと。 とにかく、発明をすることの一番元にそういうものがあったんじゃないかと思われますが、 やはりその思いがすごく強いからこそ、現在の孫社長の立場になられていることは当然のことですが、 その思いを今度は我々野球の方に向けていただけると。

 聞きますと、とにかく日本一になるのが夢じゃないんだと、世界一強いチームになることが夢なんだということを伺っております。 ですから、むしろ、毎年オフになると色々と多くの騒動の中心にいるチームだったんですが、 今度はド~ンと胸を張って、オフも歩けるようなチームになると思いますが、 その反面、顔は温和ですがかなり厳しい注文をつけられるんじゃないかなと、 我々の戦い方に対しても、色々な面から、角度から検討されて、厳しい評価を受けるんではないかとそのように思います。 これは、2004年の悔しい思いを、倍にして返すんだということでスタートするわけですが、 そういう2005年という区切りの年、新たなスタートの年にそういう厳しい目で見られるということは、 チームにとっても大変素晴らしい、いいことではないかとそういうふうに受け止めております。 とにかく、本当に明るい気持ちで、新年を迎えられるということを大変嬉しく思います。

 今日もグラウンドで、2、3選手と会いましたが、本当に真剣に練習をしてくれておりました。 また、今までとは違ったすごい明るい表情をしておりました。 これは全て我々ユニフォーム組だけじゃなくて、福岡の皆さんも同じ気持ちではないかと、そのように思います。 すぐ、我々の仕事は始まります。孫社長の強い気持ちと理解の上で、我々は必ずや目的を果たすべく頑張っていきたいと、そのように思っております。 やっぱり皆さんにご支援いただかないと、我々良い戦いができないと思いますんで、 また、新生・福岡ソフトバンクホークスとして、スタートするわけですので、 今年まで以上にご支援のほどよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。

司会 王監督、ありがとうございました。

(この後、各マスコミ向けに孫社長、王監督の写真撮影が行われた)

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